ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

Ⅵ研究報告・調査報告3結果の概要調査期間中の窒素,リンの濃度推移は図2,3のとおりである。分析結果は1ヶ月毎の平均値で示した。対照区では窒素,リン共に4月,5月に濃度が上昇し,4月では全窒素が45.5mg/L,全リンが15.4mg/L,5月では全窒素が85.8mg/L,全リンが6.6mg/Lであった。溶存態と懸濁態の割合を見ると,溶存態の割合が高く,施肥の影響が示唆された。一方,試験区では4月の全窒素,全リンそれぞれ10.7mg/L,1.4mg/L,5月では17.7mg/L,1.4mg/Lとなり,濃度は低く抑えられた。この結果から,従来の施肥方法と比較して新たな施肥方法では,田面水中への肥料成分の溶解が抑えられ,レンコン田からの流出負荷抑制効果が期待できる。今回は濃度の調査のみであったが,今後は負荷量を調査し,負荷削減量を定量的に把握していく計画である。mg/Lmg/L対照区試験区図2調査期間中の窒素濃度の推移(8月までは流出水,9月以降は田面水)mg/Lmg/L対照区試験区図3調査期間中のリン濃度の推移(8月までは流出水,9月以降は田面水)88茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013