ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
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茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
R-DOC濃度(mgC/L)L-DOC濃度(mgC/L)有機炭素生産速度(mgC/L/d)L-POC濃度(mgC/L)Ⅵ研究報告・調査報告4.03.53.02.52.01.51.00.50.03.53.02.52.01.51.00.50.01.41.21.00.80.60.40.20.0aAugSep Oct NovDec Jan Feb MarAprMayJun Julb実測値計算値AugSep Oct NovDec Jan Feb MarAprMayJun Julc実測値計算値実測値植物プランクトン由来(計算値)AugSep Oct NovDec Jan Feb MarAprMayJun Jul3.5d3.02.52.0実測値1.51.0植物プランクトン由来(計算値)0.50.0AugSep Oct NovDec Jan Feb MarAprMayJun Jul2010 2011Fig. 2.西浦湖心の,2010年8月3日から2011年8月2日の期間における,表層のL-POC濃度(a),有機炭素生産速度(b),L-DOC濃度(c),R-DOC濃度(d)の変化.実測値及びモデルによる計算値を示す.To: 39℃To: 38.87℃To: 38℃3.3植物プランクトン由来DOCの寄与及び年間フラックス本モデルにより,湖内のL-DOCについては34から98%,年平均では64%が植物プランクトン由来と計算された。R-DOCについては,19から35%,年平均では26%が植物プランクトン由来と計算された。植物プランクトン由来有機炭素の年間フラッTable 2.モデルによって計算された植物プランクトン由来有機物の年間フラックス.計算期間は2010年8月3日から2011年8月2日.単位はtC/y.計算開始時と終了時で濃度が異なるため,各項目の収支は0にならない.PP 63234L-POC生産54128分解52009(無機化)(48343)(L-DOCへ)(2999)(R-DOCへ)(668)流出2651R-POC生産7320L-DOC供給4785(一次生産から)(1786)(LPOC分解から)(2999)分解4458(無機化)(4397)(R-DOCへ)(61)流出593R-DOC供給729(LPOC分解から)(668)(LDOC分解から)(61)流出1099クスはTable 2のように計算された。今井と松重14)は1999年の西浦流域全体のDOC,R-DOCの排出負荷をそれぞれ約19000kgC/d,7500kgC/dと見積もっており,その湖内への流達率は0.6,0.96としている。従って一年間に外部から流入するDOC,R-DOCの量はそれぞれ4161 tC/y,2628tC/yと計算され,その差分の1430 tC/yをL-DOCの流入量とみなすことができる。本研究で計算された植物プランクトン由来L-DOC,R-DOCの年間供給量はそれぞれ4785 tC/y,729 tC/yであった。今14)井と松重の研究と我々の研究では対象とする年が異なるうえ,上述のように,本研究のモデルにはまだ問題点がある。従って単純な比較はできないが,植物プランクトン由来DOCの供給量が外部起源DOCの流入量に匹敵することは間違いないと考えられる。POCの大部分も植物プランク茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013 43