ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
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茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
資料編・光化学オキシダント常時監視で得られたすべての観測値をデータベース化し,統一的な統計解析により近年の全国的な濃度上昇傾向を把握し,地域差等を解明した。・光化学オキシダント濃度と気象条件を解析し,国外からの移流や国内での移流など,高濃度発生時に起きる広域的な現象を明らかにした。【今後の取り組み】光化学オキシダントとPM2.5は共に高い地域依存性を持つと同時に広域汚染の影響を受ける。そのため,国立環境研究所と本県を含む全国49自治体が共同で測定値のデータベース化を推進し,モデル解析等による発生源寄与率評価の検討を行い,地域汚染特性(経年変化や季節変化)や高濃度出現時の移流の影響,発生源の寄与等を解明する。イ微小粒子状物質(PM2.5)【研究の方向】新たに環境基準の設定された微小粒子状物質(PM2.5)については,県内の地域特性等を明らかにし,高濃度地域については,粒子や前駆物質等の測定を行うことにより,微小粒子状物質(PM2.5)が高濃度となる原因を解明する。【これまでの成果】・県内の複数地点で短期間調査を実施し,日平均値の環境基準を超過している地点を確認した。・地点間比較から推定して,年平均値の環境基準超過が懸念される地点の存在を確認した。【今後の取り組み】県内の地域差や季節変動など,微小粒子状物質の地域特性を明らかにし,高濃度地域については,粒子濃度や成分,粒子化の前駆物質等の測定を行うことにより,微小粒子状物質が高濃度となる原因を解明する。ウ有害大気汚染物質【研究の方向】・ベンゼン等,人の健康を損なうおそれのある有害大気汚染物質について,継続して調査を実施し環境基準の適合状況を把握するとともに,未達成地点について原因の究明を行い,改善対策を提案する。・フロンやアスベストについて,大気環境中の実態を把握するとともに,濃度の上昇等の現象が確認された場合は,その原因解明に取り組み,改善対策を提案する。エ酸性雨【研究の方向】全国の地方自治体の環境研究機関による調査に加わることにより,県内の酸性雨の状況を把握し,酸性化の状況が確認された場合,その原因解明に取り組み,改善対策を提案する。オ航空機騒音【研究の方向】・百里飛行場の航空機騒音について,航空機騒音調査を実施し,環境基準の適合状況を把握する。・環境基準の評価方式が,現在のWECPNL方式からLden方式に平成25年度から変更されることから,その影響等について調査研究を行う。186茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013