ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
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茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
資料編ことを検証した。・農業排水循環かんがいについて,湖内流入水等の負荷量を測定することにより,水質改善効果を検証した結果,灌漑用の揚水施設の構造や降雨の状況により程度の差はあるもののCOD,SS,窒素,りんの負荷削減の効果が確認した。・硝酸態窒素を高濃度に含む台地からの浸出水を谷津田等に湛水させ窒素除去を行う対策(高位部対策)の効果について検証を行い,概ね50%程度の除去効果を確認した。【今後の取り組み】・農業排水循環かんがいや高位部対策の水質改善効果の検証を引き続き実施する。・休耕田において少量掛け流しで水管理することにより窒素除去を行う水田活用直接浄化対策について水質改善効果の検証を行う。・それぞれの対策について,より効果的に窒素の削減を行えるよう,効果的な管理手法などを提案・検証する。3水質データ等の収集,整理,解析【研究の方向】(霞ケ浦)・霞ケ浦の水質を測定している国土交通省霞ケ浦河川事務所,内水面水産試験場,企業局水質管理センター等の関係機関から水質データを収集・整理し,関係機関と連携して,霞ケ浦の水質実態の解析を行う。・水質実態の解析結果を踏まえて,必要な水質改善対策について提案を行う。(涸沼・牛久沼)・霞ケ浦と同様に5年ごとに計画を策定し水質浄化対策を進めている涸沼と牛久沼については,計画策定に必要な水質データ等を収集するため,公共用水域水質測定計画に基づき行われる水質測定以外に湖内及び流入河川について必要な調査を行う。(水域における濃度レベルを把握する項目)・県内の河川,湖沼において,要監視項目や内分泌攪乱化学物質の実態把握調査を実施する。(2)大気環境・化学物質に関する調査研究二酸化硫黄や二酸化窒素,浮遊粒子状物質等については環境基準を達成しているものの,高濃度になると目や呼吸器等に影響を与える光化学オキシダントについては未達成となっている。また,平成21年度には,新たに微小粒子状物質(PM2.5)の環境基準が設定されたが,県内において粒子状物質(SPM)の濃度などから,環境基準を達成しない懸念がある。このようなことから,大気・化学物質に関する調査研究は,当面,光化学オキシダントや微小粒子状物質(PM2.5)について研究を進める。ア光化学オキシダント【研究の方向】光化学オキシダントの高濃度化は,工場や自動車の排出ガス等に含まれるVOCによると見られる局所的な発生源の影響のほか,国外や首都圏からの移流等,広域的な都市大気汚染の影響も大きい。そのため,国立環境研究所や全国の自治体と共同で,地域汚染の特性(経年変化や季節変化)や高濃度出現時の移流の影響等を解明する。【これまでの成果】茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013 185