ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

Ⅵ研究報告・調査報告2-6百里飛行場周辺地域における航空機騒音実態調査事業1目的航空機騒音に係る環境基準の類型が当てはめられた百里飛行場周辺地域の環境基準の達成状況を把握し,航空機騒音を防ぐ各種施策の推進を図ることを目的として調査を実施した。2調査方法(1)調査地点航空機騒音に係る環境基準のⅠ類型を当てはめた地域(茨城町,小美玉市,鉾田市,行方市,かすみがうら市)及び大洗町他の計10地点にて測定した(図1参照)。なお,例年実施していた県立消防学校については,校内工事の影響により調査に不適であったため,本年度については近接している県立農業大学校に調査地点を変更して調査を行った。(2)調査期間測定期間H25.6.7~H25.11.22の内に2週間年間値推定期間H25.4.1~H26.3.31の1年間(3)測定及び評価方法1)航空機騒音の測定・評価は,環境省告示及び「航空機騒音測定・評価マニュアル2)」に基づき,評価値である時間帯補正等価騒音レベル「L den図1調査地点値」を年間測定している測定局の測定値で補正し,年間平均L den推定値(L den推定値)を算出した。また,平成25年4月から評価指標が加重等価平均感覚騒音レベル(WECPNL,W値)からL den値へ移行したことから,短期測定地点の測定データより旧マニュアル3)に基づきW値及び年間平均WECPNL推定値(W値推定値)を算出し,新旧評価値の比較を行った。3結果(1)平成25年度調査結果各地点のL den推定値を環境基準値(Ⅰ類型:57デシベル(dB))と照合すると,評価値であるL den推定値が環境基準値(57dB)を超過した地点は10地点中下吉影南原公民館(58.4dB)の1地点のみであった。下吉影南原公民館においては,旧評価値であるW値推定値に関しても73.1WECPNLで,旧基準値である70 WECPNLを超過していた(表1)。2週間の騒音発生回数は下吉影公民館における発生回数が10地点中最大の751回であり,他の測定地点のおよそ2倍以上の騒音回数であった。茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013 157