ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
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茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)
Ⅵ研究報告・調査報告2-3大気環境中のフロン濃度調査事業1目的オゾン層の破壊物質1)である特定フロン及び温室効果ガス2)である代替フロン等の環境濃度を測定することにより,大気環境の実態を継続的に把握する。2調査方法(1)調査期間及び地点調査は平成25年5月から平成26年2月の間に4回,図1に示す一般環境5地点(日立市,水戸市,神栖市,土浦市,筑西市)に所在する大気測定局舎で行った。調査地点の概況は,以下のとおりである。1日立多賀局舎:住宅地に囲まれた公園内に位置し,東南方向約200mに国道6号線がある。2水戸石川局舎:周囲を住宅に囲まれており,南方向約400mに国道50号線がある。3神栖消防局舎:国道124号線に面した公官庁の駐車場の一角にあり,北東方向約500mから先に石油化学コンビナートがある。4土浦保健所局舎:保健所の駐車場の一角にあり,付近には雑木林,国立病院及び住宅などがある。5筑西保健所局舎:商業地域内に位置する保健所の一角にあり,北方向約100mには国道50号線がある。(2)調査対象物質及び測定方法調査は,特定フロン調査としてCFC-11,CFC-12及びCFC-113の3物質を対象に水戸市において,代替フロン等調査として四塩化炭素,HCFC-21,HCFC-22,HCFC-123,HCFC-141b,HCFC-142b,HCFC-225ca,HCFC-225cbの8物質を対象に,県内5地点において実施した。また,測定方法は有害大気汚染物質調査マニュアル3)に基づき,真空容器(ステンレス製内面不活性化処理済,6L)に約3ml/minの流量で24時間採取した環境大気を,ガスクロマトグラフ質量分析法で測定した。3結果の概要調査結果を表1に示す。比較のため,環境省が行った調査結果4)も併せて示す。また,平成5年度からの本県の結果を図2に示す。(1)特定フロン昨年度と比較すると,CFC-11は同程度,CFC-12及びCFC-113は低い値であった(表1及び図2)。大気中濃度の推移について,CFC-11は調査を開始した平成5年度からほぼ横ばいであり,県外2地点と同程度で推移している。CFC-12は県外2地点と比較して本県の濃度が大きい年度も見られたが,平成25年度は減少した。CFC-113は調査を開始した平成11年度からほぼ横ばいとなっている。(図2)。(2)代替フロン等昨年度と比較すると,四塩化炭素,HCFC-22,HCFC-141b及びHCFC-142bは低い値であった。HCFC-225cbについては平成25年度においては不検出であった。また,HCFC-21,HCFC-123及びHCFC-225caは全ての調査において不検出であった。県平均値と県外の値を比較すると,四塩化152茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013