ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター年報 第9号2013(平成25年度)

Ⅵ研究報告・調査報告(1)環境基準が設定されている4物質環境基準の設定されているベンゼン,トリクロロエチレン,テトラクロロエチレン,ジクロロメタンの4物質については,すべての調査地点で環境基準値以下であった。(2)指針値が設定されている8物質指針値の設定されているアクリロニトリル,塩化ビニルモノマー,クロロホルム,1,2-ジクロロエタン,1,3-ブタジエン,水銀及びその化合物,ニッケル化合物,ヒ素及びその化合物の8物質については,すべての調査地点で指針値以下であった。(3)その他の9物質環境基準等が設定されていないその他の有害大気汚染物質9物質については,全国調査2)の濃度範囲内であった。4調査結果の詳細(1)環境基準が設定されている4物質1ベンゼン表1に示すとおり,全ての地点で環境基準3μg/m 3より低い値であった。最大値は神栖消防の2.0μg/m 3,最小値は日立多賀の0.62μg/m 3であり,県平均値では1.0μg/m 3と全国平均値1.2μg/m 3より低い値であった。図2に経年変化を示す。2トリクロロエチレン表1に示すとおり,全ての地点で環境基準200μg/m 3を大きく下回っていた。最大値は筑西保健所の0.42μg/m 3,最小値は神栖消防の0.12μg/m 3であり,県平均値では0.21μg/m 3と全国平均値0.50μg/m 3より低い値であった。図3に経年変化を示す。3テトラクロロエチレン表1に示すとおり,全ての地点で環境基準200μg/m 3を大きく下回っていた。最大値は神栖下幡木の0.12μg/m 3,最小値は日立多賀と神栖消防の0.070μg/m 3であり,県平均値では0.09μg/m 3と全国平均値0.18μg/m 3より低い値であった。図4に経年変化を示す。平成19~24年度は上昇傾向であったが,平成25年度は減少傾向に転じた。4ジクロロメタン表1に示すとおり,全ての地点で環境基準150μg/m 3を大きく下回っていた。最大値は日立多賀の1.9μg/m 3,最小値は神栖下幡木の0.60μg/m 3であり,県平均値では0.96μg/m 3と全国平均値1.6μg/m 3より低い値であった。図5に経年変化を示す。(2)指針値が設定されている8物質1アクリロニトリル表1に示すとおり,全ての地点で指針値2μg/m 3より低い値であった。最大値はの土浦中村南0.056μg/m 3,最小値は神栖消防の0.021μg/m 3であり,県平均値では0.038μg/m 3と全国平均値0.080μg/m 3より低い値であった。図6に経年変化を示す。2塩化ビニルモノマー表1に示すとおり,全ての地点で指針値10μg/m 3より低い値であった。最大値は神栖消防の0.42μg/m 3,最小値は筑西保健所の0.020μg/m 3であり,県平均値では0.096μg/m 3と全国平均値0.047μg/m 3より高い値であった。図7に経年変化を示す。神栖消防では他の地点よりも高い濃度で推移茨城県霞ケ浦環境科学センター年報,No9,2013 143