ブックタイトル茨城県霞ケ浦環境科学センター 平成26年度 要覧

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概要

茨城県霞ケ浦環境科学センター 平成26年度 要覧

ⅢⅢ平成26年度事業概要平成二十六年度事業概要1調査研究・技術開発(1)水環境調査研究事業ア研究企画事業霞ケ浦に関するモニタリングデータや研究情報等を一元的に収集・整理し、霞ケ浦に関する情報を発信します。また、研究シンポジウム、セミナー、研究成果発表会等を開催し、研究者や県民と霞ケ浦等に関する情報を共有し、研究体制の連携・強化を図っていきます。イ湖沼環境調査研究事業霞ケ浦環境科学センターは、霞ケ浦の水質浄化のための知見の蓄積と、それを踏まえた施策に対する提言ができる機能が求められています。このため、センターでは霞ケ浦の水質汚濁機構の解明と水質保全対策の提言を目標として課題解決型の調査研究を進めます。平成26年度に実施する主な調査研究テーマの概要は次のとおりです。1植物プランクトンの群集構造に影響する環境因子の解明に関する研究霞ケ浦では、かつては、夏から秋にかけて藍藻類のミクロキスティスが優占し、アオコ現象となって悪臭被害などが発生しました。その後、水質の改善とともにその大発生はなくなりましたが、平成23年から、夏季にアオコが発生しています。これまでの研究で、霞ケ浦で出現する藻類は年、季節ごとに変化し、COD変化と密接に関連していることや地域的にも差異があることが明らかになってきました。しかし、これらの要因については、現在のところ十分に解明されていません。このため、藻類種の変化やその増殖等の要因について、さらに解明する研究を行います。2有機炭素の挙動の解明に関する研究霞ケ浦における溶存態有機物の組成(アミノ酸及び糖類)は、季節変動がほとんどなく、湖内全域でほぼ均一ですが、河川水、農地からの流出水や下水処理水に含まれる有機物の組成とは異なっています。また、湖内の藻類を起源とする溶存態有機物は、陸域から流入する有機物と同程度であるなど、各水域での溶存態有機物の比率や組成が明らかとなってきました。そこで、湖内においてCODのもととなる溶存態・懸濁態有機物の削減対策を進めるために、湖内において藻類等により有機物がどのように生成され、分解されるのかなどの過程を有機炭素を指標として明らかにする研究を行います。3霞ヶ浦における水質変動の要因に関する研究霞ケ浦の水質は、湖内の物質循環や河川からの汚濁負荷量の増減によりその水質は変動します。●8●