ブックタイトル歴史館だより No.109
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歴史館だより No.109
Ⅱ萩谷遷喬の作品武士(もののふ)は粋人たるべし西園雅集図市河米庵賛(個人蔵)絹本に細筆で密に描いた山水人物図。文化14年,遷喬39歳の時の作品です。中国・北宋時代の伝説の雅会「西園雅集」に画題を採った一幅です。昭和53年の当館での「水戸の南画」展以来久々の展観となります。孔雀図(孔雀雌雄図)(個人蔵)雄と雌の孔雀を鮮やかな顔料と細筆で見事に再現してみせた優品。観察眼による類い希なる写実性を実現した傑作です。つる図青山延于賛(個人蔵当館寄託)遷喬は孔雀や鶴を複数描いています。同じ藩士で彰考館総裁,弘道館教授頭取でもあった青山延于(のぶゆき)が賛を寄せています。優雅な鶴や孔雀は吉祥の画題(ちなみに孔雀は毒蛇を食べるとして明王という神にまで崇められています。)としてももてはやされ,藩士の注文も多かったのではないか考えられます。5