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概要

広報なか 2014年9月号 No.116

イノシシの生態や防除方法◆イノシシの生態生態・能力内容行動パターンイノシシには猛烈な勢いで突き進むイメージがありますが、実はイノシシが突進してくるということは、あまりありません。イノシシは、非常に警戒心が強く、慣れた場所でも周囲をよく確認してから行動します。オスは単独行動し、メスと子は一緒に行動します。また、山の高いところに生息しているイメージですが、実は集落周辺の里山にすむ動物です。行動範囲は、数平方キロメートルから数十平方キロメートルに及びます。嗜好イネや芋類が好物です。人間と同じものを好んで食べるので、果物やたけのこなども食べます。イネも歯でしごくようにして食べます。繁殖力跳躍力年に平均4頭から5頭を出産します。イノシシの全体個数を減らそうとすると、50%以上捕獲しないと、次の年に全体個数が減らないといわれています。1メートル以上の高さを助走なしで飛び越えることができます。1歳未満の子イノシシでも、田畑を囲うのに使われているトタン板の高さ(65センチメートル)を飛び越えることができます。力泳量力メスは60キログラム程度、オスは70キログラム程度の重さを持ち上げることができます。泳げます。川も渡ります。◆防除方法(イノシシを侵入させない)防除方法内容トタン板ネット地域によっては効果が認められますが、イノシシが飛び越える、押し倒す、鼻で持ち上げるなど侵入される場合も多くあります。囲う場合は、隙間を作らないようにしましょう。川べりの水田でも、川から侵入されることがあります。強度に問題があるため、破かれて侵入されることも多くあります。金網地域によっては効果が認めらますが、接地面を打ち込むなどの補強がなければ、下から侵入されてしまいます。また、牙を使って針金が切断される例も多くあります。10センチメートル以内の丈夫な編み目を使用しましょう。視覚的な遮断効果がなく、イノシシから農作物が見えてしまいます。ワイヤーメッシュ電気柵強度があり、効果が認められますが、金網同様、視覚的な遮断効果がないために、イノシシがしつこく侵入を試みます。一般的に市販されている規格(高さ1メートル)では飛び越えられてしまうことがあります。効果は高いが、失敗例も多くあります。イノシシが電気ショックを受けて驚き、瞬間的に前方へ走り出してしまうことがあり、侵入を許すだけでなく、電気柵も壊されてしまうことがあります。電線の隙間が広く、幼個体はくぐり抜けてしまいます。通電を常に確認し、下草が伸びて電線に接触しないよう注意しましょう。◎茨城県の鳥獣害に関する情報茨城県農林水産部産地振興課エコ農業推進室ホームページhtp://www.pref.ibaraki.jp/nourin/econou/contents08.html3広報なか9月号