ブックタイトル広報なか 2014年8月号 No.115
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広報なか 2014年8月号 No.115
広報なか8月号5?功績の概要大正2年(1913年)茨城県那珂郡瓜連村(現那珂市瓜連)に生まれました。昭和年(1940年)15に京都帝国大学法学部(現国立大学法人京都大学)を卒業後、ブリヂストンに入社しましたが、その8か月後に陸軍に召集されました。その後、主計将校として終戦を迎え、昭和21年(1946年)に復員しました。帰郷後すぐに青年文化運動に参加して、地方民主主義文化の向上発展に努め、翌昭和年(1947年)22には、瓜連町長となりました。昭和年(1951年)にいったん町長の26座を退き、地方自治や社会福祉を研究するため米国ペパーダイン大学に留学しました。氏は研究を修め、昭和年(1955年)に帰国し、30町長に復帰しました。昭和年(1959年)、茨城県知34事選挙に出馬し当選しました。知事在任中は、「農工両全」を掲げて地域開発を目指し、鹿島臨海工業地帯・筑波研究学園都市の開発に力を注ぎ、今日に至る茨城県の産業と学術の基盤を作りました。また、長年の悲願であった米軍水戸射爆場(跡地は常陸那珂港や国営ひたち海浜公園の一帯)の返還に特に尽力し、昭和年48(1973年)に返還に至りました。昭和年(1975年)50に知事を退任した後、請われて再び茨城県立歴史館長を務め(知事在職中、館長を兼務)、歴史資料保存法(後の公文書館法)制定に向けた運動に心血を注ぎました。また、鹿島地域の教育のレベルアップを目指して清真学園創立に奔走し、初代理事長に就任、県下屈指の進学校の礎を築きました。昭和年(1978年)53に妻で参議院議員の岩上妙子氏が病により議員を辞職したため、それに伴う参議院補欠選挙に出馬して当選を果たしました。氏は参議院議員を3期務め、この間、議員立法で「公文書館法」を制定しました。公文書のうち、歴史資料として価値のある文書の保存に大きな役割を果たし、歴史館長時代の信念がここに実を結ぶことになりました。また、議員在職中は科学技術政務次官を歴任するほか、平成元年(1989年)6月に公文書館法施行1周年記念として、国際公文書館会議(本部パリ)から名誉メダルを授与されています。しかしその2か月後、肝不全のため、慶應義塾大学病院で議員在職中のまま惜しまれつつ逝去しました。?名誉市民選定の理由瓜連町長として地域の発展に傾注するほか、茨城県知事としても鹿島臨海工業地帯・筑波研究学園都市の開発、米軍水戸射爆場の返還などの事業を推進し、現在の茨城県発展の礎を築いた功績は大きなものがあります。また、茨城県知事退任後に清真学園を創立し、茨城県の教育レベルの向上に貢献するなど、政治家としてだけでなく、教育者としての功績も特筆すべきものがありました。さらに、早くから歴史的文書保存の必要性を認識し、参議院議員在職中に「公文書館法」を成立させました。「公文書館法」は歴史資料の範囲に公文書などを含め、さらに国および地方公共団体に、これらの保存および利用に関し、適切な措置を講ずる責務を規定しました。これにより日本の公文書の保存および活用に関する概念が確立されました。これらの功績は誠に顕著であり、郷土の誇りとして尊敬に値するものと認められるため、名誉市民として選定するものです。秘書広聴課秘書グループ緯298・1111(内線423・424)問い合わせ1913(大正2)年1940(昭和)年151946(昭和)年211947(昭和)年221951(昭和)年261955(昭和)年301959(昭和)年341974(昭和)年491975(昭和)年501978(昭和)年531982(昭和)年571987(昭和)年621989(平成元)年瓜連村で生まれる京都帝国大学卒業ブリヂストン入社召集され陸軍に入隊復員青年文化運動に参加瓜連町長に当選町長を辞し米国ペパーダイン大学へ留学帰国町長に復職茨城県知事に当選茨城県立歴史館開館茨城県知事退任茨城県立歴史館長を再任参議院議員に当選科学技術政務次官に就任公文書館法制定勲一等瑞宝章を授与される国際公文書館会議名誉メダルを授与される慶応義塾大学病院で議員在職中のまま逝去岩上二郎氏いわかみにろう(故)大正2年月日?平成元年8月日112916(1913年)(1989年)那珂市名誉市民紹介(第4回)【岩上二郎略年表】