ブックタイトル茨城県近代美術館 美術館だより No.98
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茨城県近代美術館 美術館だより No.98
6 平成25年度 新収蔵作品紹介茨城県近代美術館美術館のニューフェイス小川芋銭「太古香」昭和5(1930)年 紙本・彩色たい こ こう 再興第17回院展の出品作で、前年の出品作「止水」に続き、福島県の檜原湖に取材しています。作品の箱書きには「之れが近年会心の作なり」とあり、芋銭にとって自信作であったことがうかがえます。菊川三織子「静韻」平成13(2001)年 紙本・彩色せいいん 作者は平成7(1995)年、第1回の天心記念茨城賞を受賞した、日本美術院の作家です。東南アジアの人形などをテーマに描き続けていますが、本作品では文楽の人形を描いています。再興第86回院展の出品作です。清水由朗「望楼」平成20(2008)年 紙本・彩色 再興第93回院展の出品作です。ウェールズの世界遺産「グウィネズのエドワード1世の城郭と市壁」に取材したものですが、画面中央奥の城は作者が中世を想像して描き加えたものだそうです。林正三「兄弟の像」大正13(1924)年 油彩・画布 作者は茨城洋画界の礎を築いた「白牙会」の創立メンバーで、本作品は第1回白牙会展の出品作と推定されます。農作業のかたわら制作を続けた作者は、息子たちを朴訥とした様子に描いています。塙賢三「ピエロ」昭和39(1964)年 油彩・画布 二科会で活躍した作者は、1960年代からピエロをモティーフとした作品を描くようになりました。自らを「童心表現感覚派」と称し、純朴で詩情溢れる作品を数多く描きました。野沢二郎「水面/薄明」平成23(2011)年 油彩・画布 作者は県内在住で、意欲的に大作を発表し続けています。筆ではなくスキージーというへらで画面に色彩を塗り重ね、また削ぎ落としては重ねるという作業を繰り返して描かれた作品です。日本画油彩画はく が かい