ブックタイトル広報おおあらい 2014年7月号 Vol.511

ページ
11/16

このページは 広報おおあらい 2014年7月号 Vol.511 の電子ブックに掲載されている11ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

広報おおあらい 2014年7月号 Vol.511

随想 大洗町長 小谷隆亮 大洗港の振興に想いを寄せて 早いもので、明年3月にカーフェリー就航から30周年を迎えます。 顧みれば、昭和60年3月就航にあたり、北海道側では苫小牧と室蘭の両者がどちらも大洗と航路を結びたいと「苫蘭戦争」と報道されるまでに発展し、競争が激化したのを思い出します。劇的な取り組みによりⅤ字航路として実現されました。そのタイミングはつくば国際科学博覧会に間に合わせようと取り組んだ結果でもあります。 以来順調な運営がなされており、平成6年には新旅客ターミナルビルが完成、平成7年には大型客船も接岸できる第4埠頭が完成し、大洗港は重要港湾としての地位を確立しました。 室蘭航路は道内、とりわけ札幌との物流において苫小牧に比し厳しい環境にあり、結果的に平成14年6月には苫小牧航路に一本化されました。苫小牧航路は、最初は日本沿海フェリーでスタートしましたが、時代の環境や振興体制に変化をもたらしながら途中商船三井フェリーに統合され今日に至っています。 さて、3年前の震災時には、津波により大量の土砂が大洗港内に流入し埋没したため一時使用できず、カーフェリーは東京?苫小牧の臨時運行を余儀なくされ、その影響は計り知れないものがありました。港湾復旧には、国・県において全力で取り組んでいただき、3ヶ月後の6月には再運行に漕ぎ着けたのです。その後は極めて順調なる人的物的流通を担っており、貨物取扱量では茨城港(大洗港区・日立港区・常陸那珂港区をあわせて茨城港といいます)の約50%を占め、平成25年において、取扱貨物量1,375万トン、乗降客15万4千人と震災前と同程度にまで戻りつつあります。 より一層のカーフェリー利用による物流と乗客の増加を図るべく、先日私は自ら大洗港振興協会事務局を連れて、苫小牧市役所の岩倉市長、苫小牧港開発株式会社、ホクレン本部(北海道の経済農業協同組合連合会)、株式会社アスカ運輸、帯広農協や土幌農協などを訪問し、役員の皆様方に直接大洗苫小牧航路のさらなる利活用のお願いをして参りました。皆様からは、道内の鉄道の輸送環境も新幹線開通により大きく変化するのではないかとの懸念もあり、大洗港にはこれまで以上に期待がかかっていることを確認することができ、大変心強くして帰ることができました。 港は荷役・流通業務・ポートサービス(港務)など多くの方が働いており、地域経済においても大きなウエイトを占めています。健全にしてより一層振興活性化を図ることが望まれます。また、経済効果の大きい大型旅客船誘致にも力を入れており、今年も2回のにっぽん丸入港が決まっております。日光の世界遺産にも繋がる玄関港として大洗港に是非とも外国からの客船入港を実現できるようにポートセールスを展開しますし、2020年の東京オリンピックでは、東京湾の混雑が予想されることから大洗港への外国客船誘致にも夢を抱き努力しています。 今後も陸・海・空の恵まれた交通輸送環境のもと、おもてなしの心で受入態勢と環境づくりに努め、北海道と首都圏を結ぶ物流・人流の大動脈として、さらには国際港湾として大洗港が振興していくために尽力してまいります。町民の皆さんにおかれましても、30年にわたる港湾活動に対してのご支援・ご協力に感謝申し上げるとともに、さらなる振興のためにお力添えいただきますようお願い申し上げます。大洗ガルパンプロジェクトいばらきイメージアップ大賞受賞記念イベント 6月7日(土)、髭釜商店街を歩行者天国にして「大洗ガルパンプロジェクト」がいばらきイメージアップ大賞を受賞したことを記念して、祝賀イベントを開催しました。 当日は、激しい雨の降りしきるなか約2、000人が詰め掛け、全員集合したキャラクターパネル、寄書きボード、飲食ブース、主人公の声優である渕上舞さんとプロデユーサーで大洗大使も務める杉山潔さんのトークショーなどを楽しみました。 また、記念式典には、橋本茨城県知事がお祝いに駆け付けるなど会場は満員となり、小谷町長が「これからも大洗、茨城を盛り上げてほしい」と挨拶し、商工会(ガルパンプロジェクトの事務局)とファンの皆さんに対して感謝状を贈呈し、会場からも大きな拍手が送られました。 なお、ファンの皆さんへの感謝状は、大洗駅インフォメーションセンターに飾ってありますので、一度お越しください。左から)坂本商工会事務局長、橋本県知事、小谷町長雨にもかかわらず会場は満員に!(11) 広報おおあらい 2014. 7. 9