ブックタイトル広報さくらがわ 2014年7月1日号 No.211
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広報さくらがわ 2014年7月1日号 No.211
15 さくらがわ 2014.7.1文芸さくらがわ 俳 句【桜川市岩瀬「萩」俳句会】山腹の杜のあとや椎若葉 小林啓治敷石の飛びとび松葉牡丹咲く 荻原勅彦桐咲くや亡母に聴きたき事一つ 三代みちよ更衣これが最後の同窓会 入山ひろ子ひらひらと朴の病葉の顔へかな 若色寿美女表札の残る空き家の柿の花 金田とう女七彩の七夕紙や夢ひらく 細谷充女電線の小雀音譜作曲中 永瀬ちいマロニイの香り偲ばすパリ土産 齋藤みよ走り梅雨大仏のまぶた重たかり 渡辺千恵子省略の利かぬ一句や牡丹散る 萩原きしの【茂山俳句会】座布団で足りる赤子の昼寝かな 皆川一女父の日も分からぬ父へプレゼント 笠倉陽子浜をんな緑雨も借りて網洗ふ 海老沢静夫蚕豆を剥く内乱の記事の上 鈴木ノブ子新茶汲むための清水を貰ひけり 金子弘毅耳打ちの少女の「アノネ」ところてん 宮本芳江蟠わだかまり胸に収めて心太 大関くに気負ひつゝ畑仕事やほととぎす 君島真理子若田さん「お帰りなさい」風薫る 竹林てる些事などはさらりと忘れところてん 鈴木つぎ放課後の指切りげんまん心太 吉原京子万燈の華やぐ宙そらや祭笛 今井繁子きらめきて日を返しをり柿若葉 田崎信子点々と彩どる山の紅つつじ 松崎いましどけなき哀れをさそふ落ぼたん 吉原秀子家に過去ありて万緑につつまれる 植田祥雲建ち並ぶ旅路の宿や若楓 海老沢幸子父の日や父と息子の顔赤し 泉健作母の日の自らつくる五目寿司 飯山昭 短 歌【桜川歌壇の会】震度五の揺れに目覚めてテレビ見る地な震い治まりて初はつ夏なつの風 田村むめ野山にも緑が茂る初夏となり暑さも慣れずに体調くずす 榎戸栄子加波山と雨引山につづく峰初夏はさながらピンクに染まる 中原すみ子子供の日時折しげき雨あしにひととき初夏の陽差し乞いつつ 滝田きく江睦月には石垣島は葉桜に青空高く入道雲沸く 平塚節子初夏にして雪解け始む信州路陽だまりえらびかたくりは咲く 篠崎洋子緑なき岩の荒涼(鬼押し園)初夏になりしも冷気ただよう 篠崎貞之うかうかと過ぎし月日をふり返る早くも初夏のめぐり来るなり 中沢敬子この夏は廃線となる海添への無人の駅に夕日見に行く 黒田青磁 俚 謡【さくら俚謡会】筑波山にも夏雲掛かる遊び心に持つ絵筆 恩田きみ子愛は花よりまっ赤に燃えて夫つ まと精出す花作り つく志輝美裸体湯上り浴衣を羽織り風と戯れ夕涼み 一木みどり逢いにゆく日の日傘を廻しすこしゆるめに締めた帯 稲葉建正女工涙が日本を救うシルク富岡世の遺産 田哲人