ブックタイトル広報さくらがわ 2014年6月1日号 No.209
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広報さくらがわ 2014年6月1日号 No.209
15 さくらがわ 2014.6.1文芸さくらがわ 俳 句【大和俳句会】母の日やポッケに二枚旅行券 安達 幸子観音へ辿る階きざはし濃紫陽花 岩渕 のぶ子葉ざくらの燃ゆる大空清々し 田中 はつい筑波野にひかりのごとし初つばめ鈴木 登美子うぐいすの初音に力もらいけり 代田 とし 短 歌【花の室 木崎集】肺に星甲状腺に星瞬くをつぎつぎと問ふ医くす師しといふは 塚田 沙玲雨降りて紫冴えるあじさいの花に似た叔母愛和苑に居る 石浜 今日子お尻向けポチョポチョ糞出すつばめの子フードでさえぎるサービスエリア 大久保 まさ子忘れずに今年も来たるつばくらの習いいとおし今朝も見定む 高昌大和駅に切符うけとる女子車掌制服きりりと白き手袋 塩谷 明子草むらより出で来し雉のケンちゃんは首伸ばしつつ朝の散歩に 鈴木 とみ空遠くつくばの山なみ陽に映える真壁城址は今こそかがやく 塚本 幸子にごり酒の甘さについつい誘われて今宵の私 ちょっとおしゃべり 西岡 和子横たはるお釈迦様には幾世代わが村人を安らげ給ふ 野村 幸男羽根ひろげ飛び立つ勇気もたずして蝶はくだけて土にかへりぬ 深谷 快子【岩瀬短歌会】東京への慕情を詠ひし友はいま死のうつつゆく 両国あたり 小林 美瑳子野芒も一株育てて置物のうさぎ並べてわたくしの庭 大関 にち子才長けし短う歌たの先輩逝きにしも桜まつりに御魂在すらむ 岡野 禮子曇天を切り裂くようなホームラン打ちて少年拳を上げる 渡辺 しな子それぞれの事情かかえて列をなす春の忍耐青色申告 浜野和 操ピクピクと竿の先ゆらすわかさぎが七つの針に八匹躍る 泉 三郎七十三を働く夫の給料を諸手に受けぬ深々享うけぬ 大久保 富美江【岩瀬萩歌会】春山の加波を色どる山桜水戸線より見ゆ歌会への途次 大関 節子足枷かせをつけし思ひに出でし野は菜の花ざかり白き蝶舞ひ 安達 悦子桜は花なうかべ青空うつす水張田見る間に苗の緑ひろごる 安達 すみ子霜柱分けて出でにし蕗の薹春雪かぶり春の陽を待つ 角田 玉枝水温ぬるみ四方の種くさ々ぐさ咲き満ちて鶯来鳴く山峡の里 坪井 ゆき子春風に烏の一羽たはむれし蓮華の花咲く草むらの中 長谷川 玲子清々と春の香りの流れきぬ沈丁の花咲くをしる朝あけ 石川 喜代【一般投稿】古里の池の邊の桜花ひとひら舞い散り水面色どる 鈴木 省一降り止みて草木が芽吹く山や野にこころが躍る春の訪れ 袖山 千鶴子