ブックタイトル広報いしおか 2014年5月1日号 No.206

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概要

広報いしおか 2014年5月1日号 No.206

        下 林 加藤 弥生浮世山坂 躓きながら 越えて八十路の 今日の幸        川 又 関  清志浮かぶ面影 毎夜の夢に 友の思い出 忍ぶ宵          柿 岡 野口由紀子あれもこれもと 望みはしない せめて平和な 国であれ       国 府 島田雪うさぎ水戸の梅園 ウグイス鳴いて 春の陽射しが 温かい          石 岡 東 辻が華春の序曲か 奏でるように 樋に雪解け 水の音            国 府 大西 和子下駄に筒袖 昭和の子らも 後期高齢 孫が杖        国 府 篠原美千代すする朝茶に 茶柱立って 今日の始まり 気が和む        下 林 白井冨喜江心ゆるがす 受験の朝に 春の足踏み 雪化粧武将と鉄砲         打田 昇三 鉄砲を本格的な戦闘に用いたのは長篠の合戦に徳川軍を救援した織田信長と言われるが、両雄が生まれる以前に、甲斐の武田信虎は火縄銃を手に入れていた。これを利用すれば日本の歴史は「武田氏による天下統一」なのだが、残虐で愚おろかな信虎は息子の信玄に追放され武田の鉄砲は宝の持ち腐れになった。武田信玄は、伝統の騎馬軍団で勝ち進んだが途中で病に罹かかり「戦さは待て」と遺言して死んだ。 天正三年に信玄の死が公表され勝頼は重臣の忠告を聞かず三河への侵攻を始めた。二つの川の合流地点で信濃路から東海道への要衝に当る長篠城は既に織田方に降り奥平信昌が守っていた。許せない勝頼は、遺言を忘れ重臣の制止も聞かず出陣してきた。守る徳川の兵は少なかったが、信長が重い腰を上げて連合軍は十万、武田騎馬軍団は一万五千、行く手を棚で止め鉄砲で撃たれれば誰でも負ける。 火縄銃は雨に弱いが、信長は天候も計算したらしい。信長や家康が生まれる前に鉄砲を手にしていた武田軍が鉄砲で滅亡す       大谷津 海老澤明子虎もがり落笛といふはすなはち泣き声か二月の空を風吹きわたる        茨 城 大澤 酉雄雲ひとつ無き青空にカラス鳴くけふの一日すこやかなれと        高 浜 大嶋 全江フリージアの香りただよふ鉢植ゑに蝶も来ずして咲き終りたり東光台 森 まさえ吾寿命知らぬ幸せ種を播く泉 町 石神 秋羅饒舌と黙が覗きし寒牡丹    石 岡 前川 豊美水温むメガネの底の乱反射   北府中 野村畝津子リハビリの気力なかなか日脚伸ぶ旭 台 綿引さかえ戸をくれば仏にとどく雪あかり 俳  句文化協会だより市民ずいひつるというのは何となく納得し難いが、旧態依然で忠告も聞かず、野心だけの武将が生き残れるほど戦国時代は甘くなかったということであろう。        府 中 山口 文子水仙の集まり咲ける庭すみはそこより春の生まれるごとし           泉 町 藤岡みつ子「紀元節」と心ことばを知らぬナース等にとくとくとして語る雪の日短  歌いしおか俳句同好会やさと俳句会       柿 岡 平 由紀子ふるさとはまことに盆地山笑ふ         柿 岡 平 きよし鐘の音の長き余韻や雲雀東風        小 倉 植木 緑愁何買いに髪匂はせて東風の母石岡短歌同好会八郷短歌会        山 崎 西口はま子ワイパーに払ひつつゆく音も無き雨は春への序曲とならむ            月 岡 菱沼む免子黒土を割りて花咲くクロッカス春を誘いざない黄の色光る        片 野 小野瀬もと今も庭に残る金柑に竹切りて冬囲いせし父の面おもわ輪顕たつ    俚  謡投稿作品石岡俚謡会       嘉良寿理 島田 浩翆待つといふときめきもあり花三分        下 林 鈴木  誠初摘みの草餅供え父母偲ぶ        山 崎 荒井 幸子挑みゆく姿美しソチ五輪の浅田選手のフリーに涙す         山 崎 鈴木 君江水澄みて流れ出いでくる山里の小川にコポコポ自然のメロディ 市民の皆さんからの作品(俳句・短歌・俚謡・市民ずいひつ)を募集します。投稿をお待ちしています。◆送付先 〒315─8640石岡市石岡一丁目1番地1石岡市役所市長公室秘書広聴課「文芸いしおかコーナー」係まで●石岡大正琴愛好会・大正琴演奏会【日時】5月24日(土)午前11時~・午後2時~【場所】県フラワーパーク■問い合わせ沖田?24・0588●文化協会盆栽部石岡支部・定期勉強会【日時】毎月第1日曜日午前9時~12時※都合により変更になる場合があります。【場所】府中地区公民館■問い合わせ佐藤?22・6472●いしおか俳句同好会・定例句会【日時】毎月第3日曜日午後1時~※都合により変更になる場合があります。【場所】府中地区公民館■問い合わせ小池?22・623923 広報いしおか5月1日号 №206文芸いしおか