ブックタイトル広報いしおか 2014年2月1日号 No.200

概要

広報いしおか 2014年2月1日号 No.200

府　中　小川野　蛙落ち葉カサコソ　転がるように　風と競って　冬が来た国　府　坂下　蜻蛉冬を運んだ　北風小僧　庭の木の葉を　染めて行く　　南　台　月乃香倶耶姫形色いろつや艶　良し悪し定め　誉ほまれ献上柿となる　若　松　川崎　洋子肌に北風　突き刺す朝も　急げ早足　ランドセル　　　　柿　岡　野口由紀子天を怖れぬ　食品偽装　老しにせ舗看板　泣いている　　　　下　林　額賀　力江不老長寿の　地酒に酔って　帰る霜夜の　千鳥足川　又　関　　清志変わる世の中　農家も変わる　野良の帰りに　直売所東石岡　惣野代英子妻の愛情　煮込んだ鍋が　寒い霜夜の　夫を待つ抽選会の波紋　　　　　　　　　打田　昇三　應永三十二年（一四二五）、室町幕府第五代将軍を継ついだばかりの足利義よしかず量が十九歳で死亡した。暫くは、隠居していた父親の義持が職務をみており、数年後の永享元年に後継将軍を選ぶ抽選会が行われた。候補は僧にされていた子弟である。当選したのは天台宗の座主・義円で還げんぞく俗して第六代将軍・足利義よしのり教になった。この人物はやがて独裁的になり部下に殺害されるのだが、此の変則的な人事に反発したのが、鎌倉に居て東国を治めていた関東管かんれい領の足利持氏である。　足利尊氏の玄孫なので抽選で選ぶまでも無く自分が将軍に！と思っていたのだが誰も認めてくれず、憤慨して出先機関の鎌倉を独立させたつもりである。石岡に居た大だいじょう掾氏は、京都の将軍から「御ご ふちしゅう扶持集」と呼ばれており鎌倉配下ながら将軍に近かったから小栗氏、山入氏（佐竹支流）などと共に管領に抵抗して上杉禅秀の乱に加担し、其れが原因で没落してしまった。この騒動の発端は小幡に居た豪族が足利持氏に領地を没収され東石岡　田村　満佐普段着と言ふこと勿れ一千万の値のつけられしこの紬織り　 　東大橋　森　美千瑠夫病み疎遠となりて十年か近隣の人ら互みに老いぬ泉　町　藤岡みつ子うかび来る母の面影変わらずにきょう二十四年目の忌日をむかう国　府　大場　和子飛び石に歩幅の合はぬ十二月石　岡　前川　豊美着ぶくれて中身は薄くありにけり部　原　久保田好子大掃除世界の汚染吸い込んで泉　町　石神　秋羅親芋は斬り捨てられて衣被ぎ井　関　坂本　ふく兄弟で昔を語る雪の宿　　　　文芸いしおか俳　　句文化協会だより市民ずいひつたことである。室町時代の大きな事件には石岡が深く関わっていたことになる。大谷津　海老澤明子通院に日々追はれつつ忘れをり小春日といふやさしき言葉　　　石　岡　外川なをみ凛としてがまの口上語りつつ太刀さばきを決め老女微笑む　　　　短　　歌いしおか俳句同好会やさと俳句会柿　岡　松田とく子五感をも静かに溶かす柚子湯かな山　崎　荒井　栗山恙なく一門つどふ年忘瓦　谷　谷嶋　楽昇?木となりて弧高や大銀杏石岡短歌同好会八郷短歌会山　崎　西口はま子色づけるメタセコイアを窓辺にしオカリナ講座にペチカ吹きをり片　野　小野瀬もと鳥影も人影もなし友の畑の木守柿ひとつ光の中に柿　岡　小林　渥子冷えまさる朝夕にして満ど うだん天星の紅くれなゐしかと畑境引く　　 　俚　　謡投稿作品石岡俚謡会山　崎　荒井　幸子イカロスの翼のごとく消へ失せしアイソン彗星見るは叶はず柴　内　飯嶋よう子紅白の司会も決まり我なりにこたつかこんで除夜のかねまで山　崎　鈴木　君江一枚を残すのみのカレンダー　刻みし時を思い出として　北府中　大村みちゑ寒たまご割る手ごたえや笠間焼　市民の皆さんからの作品（俳句・短歌・俚謡・市民ずいひつ）を募集します。投稿をお待ちしています。◆送付先　〒３１５─８６４０石岡市石岡一丁目１番地１石岡市役所市長公室秘書広聴課「文芸いしおかコーナー」係まで２３　広報いしおか２月１日号 №２００　文化協会では、市の文化の振興・発展のために一緒に活動する仲間を募集しています。詳しくは、問い合わせください。●文化協会所属団体①石岡市民謡舞踊連合会②石岡吟詠詩舞連合会③八郷吟詠会④石岡合唱連盟⑤石岡三曲協会⑥石岡市日本舞踊研究会⑦石岡囃子連合保存会⑧排禍ばやし保存会⑨太々神楽保存会⑩石岡華道同好会⑪石岡茶道会⑫石岡俚謡会⑬いしおか俳句同好会⑭やさと俳句会⑮文化協会盆栽部⑯石岡養菊愛好会⑰石岡かるた会⑱日本将棋連盟石岡棋友会支部⑲石岡市囲碁同好会⑳八郷囲碁連盟?石岡短歌同好会?八郷短歌会?いしおか子ども劇場?石岡ビデオクラブ?石岡大正琴愛好会?八郷写真クラブ?八郷硯友会?やさと読書会?筑東史談会?やさと巨樹の会?寿芸能会?瓦塚・佐久の大杉保存会?丸山古墳保存会?石岡盆栽菊友会【問い合わせ】生涯学習課　４３・１１１１　　　　　　　（内線１２３５）