ブックタイトル広報みと 2014年6月1日号 No.1335

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広報みと 2014年6月1日号 No.1335

七ツ洞公園の見どころ 七ツ洞公園の見どころは、フォリーやダム( 堰せ き)に囲まれ、公園の中央をうねるように水が流れるサーペンタインと、森の中に突如として現れる「秘密の花苑」です。※フォリー…実用性がなく、装飾の意 味のみを持つ造形物。▼秘密の花苑  秘密の花苑は、レンガ塀と生垣で囲まれた、円形の庭園です。花苑にはMEG(水戸イングリッシュガーデンクラブ)の協力により、イングリッシュローズをはじめ、四季折々の美しい花々が咲き誇ります。 18 世紀の英国では、これまで説明した「自然風景式庭園」が主流でしたが、19世紀以降は、草花でいっぱいの「コテージガーデン(草花や野菜などを自然風に植込んだ田舎家風の庭)」が流行します。秘密の花苑は、このコテージガーデンを意識した、19世紀以降の庭園様式となっています。 このように、自然風景式庭園としての特徴だけではなく、秘密の花苑というコテージガーデンとしての特徴も併せ持つ七ツ洞公園は、日本ではとても珍しく、貴重な存在だといえます。▼サーペンタイン サーペンタインとは、日本語で「蛇がうねったような」という意味です。  七ツ洞公園の中央に連続する四つの池は、まさにそのような形状をしています。これは、直線的・規則的な造形を嫌う自然風景式庭園の典型的な手法です。フォリー秘密の花苑サーペンタインまた、元々あった池をそのまま活用しているのも、この庭園ならではのものです。 ピクチャレスク(絵画的な雰囲気を尊重する美の思想)の思想に影響を受けた自然風景式庭園では、「時間の経過」や「異国趣味」の表現も特徴です。 池をはさむ五つのダムとフォリーは、その水の流れに呼応して、上流には古代的な造形、下流には近世的な造形と、古代からの時代の変遷を表現しています。 わざと壊れたように造られたフォリーは、時間の経過を表現したもので、ほかに、風景画に描かれた異国・ローマなどを庭園に再現しようとしたフォリーも造られています。 七ツ洞公園は、古代ローマを時代背景とした映画「テルマエ・ロマエ」(2012年公開)の撮影に使われました。「なぜ英国式の庭園で?」という疑問もありますが、古代ローマ様式のものがあるのは、実は18世紀の英国の自然風景式庭園日)として、英国風の「Nanatsudoフラワーマーケット」を開催しました。当日は、花や紅茶、雑貨などの販売が行われ、約6500人もの人でにぎわいました。▼イングリッシュローズフェアー 秘密の花苑に植えている、イングリッシュローズが見ごろになるので、ぜひお越しください。期間/6月9日(月)~22日(日)※ 期間中の土・日曜日は、紅茶や軽食などの販売のほか、ガイドによる案内があります。※22日は、市内の花の名所(七ツ洞公園、植物公園、保和苑など)を巡るバス(無料)が走ります。イングリッシュローズならではのことだったのです。フラワーマーケット5 2014. 6. 1 広報みと