ブックタイトル桜川市勢要覧2014
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桜川市勢要覧2014
が大切なんです。」と菊地さん。手作業での清掃活動は時間も労力も必要ですが、会員の中には小型の建設機械を持っている方もいるので助かっているとのこと。ただし、燃料費などは個人負担です。この美しい林道は地元の方の奉仕の精神によって支えられていることを忘れないようにしたいものです。林道は桜の季節(4月上旬~下旬頃)には通行止めになり、車の通らない静かな環境でゆっくりと散策することができます。「麓から桜色に染まる龍神山を眺めるだけでも十分楽しむことができますが、ぜひ林道を登っていただいて、心地よい汗とともに山頂からの美しい景観を堪能していただきたいですね。」と菊地さんは語ってくれました。た故郷の自然の価値を再認識したといいます。自分たちも何か協力できないかと思い立った菊地さんは、平成24年に「龍神山の山櫻を愛する会」を結成しました。そうして市民の手できれいに整備されるようになった龍神山には、桜や紅葉の季節になると多くの行楽客が訪れるようになりました。「愛する会」の主な活動は、山桜自生地の下草を刈ることや、林道やU字溝の清掃で、年3回ほど行っているそうです。「シーズン以外は人通りも少なく、風雨で側溝や路面に木の葉・土砂などが堆積してしまいがちですが、山桜の保護のためにも、年間を通じて環境を整備すること桜川では磯部の桜が有名ですが、のどかな里山の春を彩る高峯(標高520メートル)の山桜もたいへん見ごたえがあります。桜川は明治の中期からみかげ石の採掘など石材業で栄えた地域であり、水はけのよい花か崗こう岩がん質の土壌が山桜が育つのに適しているため、珍しい交配種が増えたと考えられています。そのため、色とりどりの山桜が群生するこの景観が生まれたのです。この高峯は、地元平沢地区では龍神山と呼ばれ親しまれてきました。かつては桜の名所として賑わいをみせた龍神山でしたが、「桜といえばソメイヨシノ」という時代が続いたこともあって、一時期は地元の人たちの間でも顧みられることが少なくなってしまっていました。山は荒れ、山桜はほかの木々に埋もれつつあったのです。それを見かねた地元の方が清掃活動をしているのを知った菊地保さんは、忘れかけてい龍神山で山桜の素晴らしさを知ってほしい会長菊きく地ち保たもつさん龍りゅうじんざん神山の山櫻を愛する会技わざ人びと9FileProfile昭和27年桜川市生まれ。定年退職後農業を営んでいます。平成24年に「龍神山の山櫻を愛する会」を結成。ボランティアとして高峯(龍神山)林道の整備に取り組んでいます。高峯の美しい林道は、地元有志の努力の賜物桜川市役所大和庁舎屋上に設置された太陽光パネル大和庁舎に設置された親局設備建設中の大型備蓄倉庫一本ごとに色、形、開花のタイミングが異なる山桜。日々変化する多様な色彩が龍神山の山肌を覆います。桜川市では、大和庁舎および岩瀬・真壁福祉センターで、災害用太陽光発電設備を導入しています。これは、桜川市地域防災計画に基づき、災害対策本部・避難所などの防災拠点に、太陽光を活用した自立分散型エネルギー設備を設置することで、防災機能の強化を図っていくためのものです。災害対策本部では、活動をするうえで非常用電源設備用(照明・テレビ・通信機器・パソコン)に最低限の電力を確保しなくてはなりません。災害などで桜川市では、従来、岩瀬・大和・真壁の3庁舎ごとに災害時に備えた非常用の食料などを備蓄してきました。東日本大震災での経験を経て、当市は、それらの機能の効率化の必要性を認識し、運用の一元化を計画しました。そして平成25年度事業で、大型備蓄倉庫を岩瀬庁舎の敷地内に建設・整備し、災害などの非常時において、物資を迅速かつ効果的に供給するとともに、援助物資の受入れを一括して管理できる防災体制を構築しました。電波の過密状態を解消するための電波法の改正や施設の老朽化に伴い、桜川市では、防災行政無線の運用を3波によるアナログ方式から、1波で市内全域をカバーするデジタル方式へと統合再整備しました。中継局は設置せず、再送信子局(岩瀬庁舎のみ)を設置して通信エリアを確保しました。親局は、災害対策本部が設置される大和庁舎に置き、桜川消防署および岩瀬・真壁庁舎からも放送ができるよう遠隔制御装置を停電になった場合は、太陽光発電または蓄電池から電力を供給する方法へ自動で切り替えを行い、電力を供給します。蓄電池は平常時に太陽光発電設備で発電した電力を充電しておき、停電が長期化した場合は夜間電力として使用します。平常時は、太陽光発電設備で発電した電力を、導入した施設で消費することで、電力使用量の削減を図ります。また、蓄電池の電力は、使用電力のピーク時間帯に出力することで、最大使用電力の削減に役立てます。建築面積は199.79m2、高さ6.4m。鉄鋼造で、カラー亜鉛鉄板丸馳折葺きの屋根を備え、外壁には金属サイディング張りを採用しています。内部にはパレットラック3段が14台格納されており、常時、保存水やアルファ米・缶パンといった保存用食糧を貯蔵し、そのほかに避難所用の生活必需品、応急対策用の発電機や土ど嚢のう・スコップなどを備蓄しています。今後も非常時に備え、日々、備蓄品の管理・改善をはかっていきます。設置。また、先の大震災時に避難所を開設した施設に連絡通話装置(無線電話)を設置しました。戸別受信機はアナログ方式・デジタル方式を併用します。デジタル化・戸別受信機設置のメリットとして、運用の効率化、遠隔制御装置による遠隔操作、連絡通話装置の設置による公衆回線断線時の無線電話連絡、災害情報や行政情報の確実な各家庭への伝達、国が整備しているJアラート(全国瞬時警報システム)との連動などが挙げられます。事業費を軽減するため、拡声子局に増設アンプを設置し、なるべく子局本数を増やさずに通報エリアを確保できる設計としたのが特徴です。災害に備えた安心安全のまちづくり災害対策No.5TOPICS大型備蓄倉庫防災行政無線太陽光発電設備拡声子局の増設アンプSakuragawa City Guide 201425 Sakuragawa City Guide 2014 24調和快く美しい暮らしの交響曲