ブックタイトル桜川市勢要覧2014
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桜川市勢要覧2014
桜川警察署では、地元のボランティアと協力して、小学生を対象とした「駆け込み・通報訓練」を実施。不審者に声をかけられた際に近くの「110番の家」へと駆け込むことを実地で教えています。桜川警察署による小学生を対象とした交通安全教室の様子。交通ルールを守ることの大切さを伝え、低学年には安全な歩行の仕方を、中・高学年には安全な自転車の乗り方を教えています。災害や犯罪に強く、安全で利便性の高い都市基盤の整備に努め、地域の特色を生かした美しい景観づくりと、後世に豊かな自然を引き継いでいけるよう自然環境の保全、環境負荷の少ない循環型社会の構築を図ります。豊かな自然環境と歴史・文化を守りつつ、暮らしやすい生活環境が整った「調和」するまちづくりを目指します。調和快く美しい暮らしの交響曲快適で潤いのある生活環境づくり最初は弱い横揺れが起き、突然立っていられないような強い揺れに変わったことを覚えている方も多いのではないでしょうか。平成23年3月11日(金)午後2時46分頃に、宮城県三陸沖を震源とする「東日本大震災」が発生しました。誰もが経験したことのない、観測史上最大規模の巨大地震(マグニチュード9.0)です。多くの人命が奪われ、壊滅状態となった自治体もあります。その後に起きた東京電力㈱福島第一原子力発電所の事故により各地の原発が運転を停止し、首都圏では計画停電が実施され、日常生活に大きな影響がでたことは記憶にも新しいところです。桜川市でも、震度6弱を観測。6人の軽傷者が出ていますが、幸いにも死亡者や重傷者はいませんでした。東日本大震災は、市内各所で屋根瓦・壁・塀などの崩落や道路の亀裂・陥没の発生、電気・水道などのライフラインの寸断、製油所の相次ぐ操業停止による深刻なガソリン不足に陥りました。また、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された真壁地区の町並みにも、倒壊を含む甚大な被害をもたらし傷跡を残しています。桜川市では、地震発生時に市議会が岩瀬庁舎で開催されていたことから、庁舎玄関前に、急きゅう遽きょ、災害対策本部を設置し、被害状況の把握と応急対応にあたりました。通信手段にも被害がおよんでいたために、飲料水・食料品などの生活必需品の確保と避難所の開設および広報活動を優先的に進めました。また、自衛隊・桜川警察署・筑西広域消防本部やボランティアの方々の協力を得ながら、高齢者一人世帯への安否確認・生活支援物資の配付や避難者の皆様への支援など、生活救済活動を行うとともに、崩落した屋根瓦や塀などの災害廃棄物の受け入れや道路などの復旧活動に取り組み、応援協定を結んでいる東京都墨田区からは支援物資も届けられました。東日本大震災がもたらした被害を教訓に、災害時の応急復旧対応と防災行政無線のデジタル化更新工事や大型備蓄倉庫の建設など、防災基盤整備を計画的に進めています。平成25年4月には、神奈川県海老名市・本県那珂市とともに3市間で「災害時における相互応援に関する協定」を結び、お互いについての理解を深め災害時に限らず、さらなる市民相互や地域間の交流を深め、市民の安心・安全のくらしにつなげていきます。ボランティアによる炊き出し真壁の伝統的建造物も甚大な被害を受けました。未曾有の経験を未来に活かす【東日本大震災復旧作業】Column桜川市消防団は、旧3町村それぞれの消防団が平成17年に統合して設立されました。現在は、女性消防分団1分団(平成21年結成)を含む37分団で構成され、団員数は565人(平成26年1月1日現在)です。男性消防分団(岩瀬地区17分団、真壁地区12分団、大和地区7分団)にはポンプ車が配備され、地域の実情に応じ迅速に消火活動ができる体制をとっています。女性消防分団は、救急救命講習会の実施ならびに防災訓練時の訓練協力などを目的として活動しています。消防団に求められる役割は、火災や災害時における対応だけでなく、行方不明者の捜索など多岐にわたっています。団員はプロではありませんが、各地域から選出されているため水源や地理に詳しく消防署との連携により、地域の安全確保に大きく貢献してきました。また、平成23年3月11日に発生した東日本大震災でも、発生直後から3日間にわたり、生活用水供給などの支援活動、広報などで重要な役割を果たしています。皆川光吉団長は36年前に入団し、5年前に桜川市消防団の団長に就任、当初は旧町村ごとに消防団の組織運営が異なっていたことから、それらを統一するとともに近代的な組織作りに取り組まれてきました。その中で最も苦労しているのは団員の確保だそうです。消防団に対する理解不足もあり、加入してもらうまでには時間がかかります。さらに昔のように地元で仕事をしている人の多い時代とは違い、市外通勤者が多い現在では加入しても出動できない団員が多くいます。このようなことも踏まえて、組織の見直しが必要と求められているようです。また、消防団は、地域コミュニティの向上にも有効だと皆川団長は言います。世代を越えた交流があり、地域の団結力と共助の精神を高めていける消防団は、今のような時代にこそ必要な組織なのかもしれません。Profile昭和27年桜川市生まれ。株式会社ミナカワ代表取締役。昭和53年に旧大和村消防団に入団。平成21年から桜川市消防団の団長に就任。町村合併後の組織づくりに尽力してきました。茨城県消防ポンプ操法大会県西地区大会で鍛え上げた技を披露地域の安全に貢献する消防団団長皆みな川がわ光みつ吉よしさん桜川市消防団技わざ人びと8File新春の恒例行事である桜川市消防団出初式終了後に行われた、つくし湖での一斉放水の様子。式典には関係者約550人が参加し、皆川消防団長を筆頭に地域の安全と防災への決意を新たにしました。Sakuragawa City Guide 201423調和快く美しい暮らしの交響曲