ブックタイトル広報さくらがわ 2014年4月1日号 No.205

ページ
15/16

このページは 広報さくらがわ 2014年4月1日号 No.205 の電子ブックに掲載されている15ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

広報さくらがわ 2014年4月1日号 No.205

文芸さくらがわさくらがわ2014.4.1【大和俳句会】桜茶や湯気円やかに祝の膳安達幸子クラス会訛も跳んで花の宿岩渕のぶ子節分や孫にもらいし鬼の面田中はつい行く雲をながめ筑波嶺春きざす代田とし俳句原木にゐでそむなめこ凍る夜を落葉かづきてひそひそ育つ広沢日出子福寿草松の傍えに黄を見せて春を告げなん梅もポツリと飯田良江【岩瀬萩歌会】残雪のまだらなる畑にかすかゆれ春の陽に映ゆ麦の青いろ大関節子新しき年に光をささやかな歌つなぎゆく幸をこの目に安達悦子しもがれて哀れをさそう柚子の実は収穫とる人もなく根方に転まろびぬ安達すみ子あたらしき年を迎へしわが命新芽に願ふ花の姿を角田玉枝大雪に炬燵に老いのリハビリと小さき折鶴指より羽ばたく坪井ゆき子畑より掘りてきたりし大根の煮付けの甘き香厨にただよふ長谷川玲子見上ぐれば山の峰々ほんのりと紅べに差せる如彩いろひ初め見ゆ石川喜代【一般投稿】初春の朝日に匂う一輪は薄紅色の愛えとしい梅花鈴木省一悠々と里山の空に輪をゑがき夕陽に染まる鳶の笛の音鈴木とみ降る雪に店舗を閉ざすひなの街ほんのり灯る土蔵の雛たち塚本幸子天そらよりの便り乗せくる花びらは秒速五センチ手のひらの上西岡和子雛人形訪ね歩める人らみな若やぎてをりしぐるる町に野村幸男とり・ぶた・うし二音で呼ばるるあなたらの命を食めるわれらも二音深谷快子【岩瀬短歌会】両の掌に水を掬ひる清しさよ術後二十日目の朝の洗面萩原きしの梅干に助けを借りて粥を食む女正月風邪に臥したり石田守子白々と霜抱く草の小さきを時折揺らし風は戯る古賀澄所在なく外の面めぐればささ鳴きをききとどめたり正月二日瀧井幸子クレーンにて忽ち組みたる三階建隣家の工事始まる良き日山田しげの短歌【花の室木崎集】ばら色の雲の花びら散りばめて人なきごとき地平の夕日塚田沙玲居心地のよい場所見つけ横たわる〈大福〉の暮らしそれでよいのだ石浜今日子淡雪がひらひら舞い散る街並みに足伸ばす雛あちらもこちらも大久保まさ子亡き父の遺品の着物は袖あわず遺影の前にしばし掛けおく高昌藍の香のほのかに匂ふ紺絣まとひて泣きたる夜なべの土間に塩谷明子15