ブックタイトル広報さくらがわ 2014年3月1日号 No.203
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広報さくらがわ 2014年3月1日号 No.203
さくらがわ2014.3.1歴史資料館だよりNo.54教育委員会文化財課文化財グループ(?58-5111・75-3111代表)「地域を照らした電気の歴史」桜川市内にかつて水力発電所があったことをご存知でしょうか。今から約100年前の明治44年(1911)に工事を始め、大正2年(1913)に事業を開始したその発電所は、市の南東部、真壁町田の山口地区にあり、地名をとって「山口発電所」とも呼ばれていました。建物そのものはすでに失われてしまいましたが、貯水池や水路など、関連する施設の一部は今も山中に残されています。発電所を建設・運営していたのは「真壁水力電気株式会社」という企業で、社長や役員には当時の真壁周辺の有力者が名を連ねていました。当初は真壁の中心市街地と山口地区だけに電気を供給していましたが、しだいに樺穂村・雨引村(現桜川市)、柿岡村・小幡村・葦あしほむら穂村(現石岡市)鎌倉街道ウォーキング「桜川市の古道・鎌倉街道」(再掲載)今年度のまちづくりセミナーで学んだ「桜川市の古道・鎌倉街道」を歩きます。■日時/3月23日(日)、10時~12時■集合場所/岩瀬中央公民館■コース/青木地区の足利橋~岩瀬駅周辺~上城地区の橋本城下■講師/文化財課職員■定員/先着30名■参加費/無料■問合せ・申込先/文化財課(?58-5111・75-3111、内線3222)貯水池跡地に残る記念碑真壁水力電気株式会社の帳簿類などにも範囲を広げていったようです。明治11年(1878)に東京虎ノ門で日本最初の電灯が輝いて以降、全国で急速に電灯が普及していきましたが、桜川市内ではこの水力発電所により初めて電気の明かりが点ともされたのです。一方、岩瀬地区では大正3年(1914)に「西茨城電気株式会社」が開業しています。この会社は自前の発電所を持ってはいませんでしたが、栃木県の下野電力と提携して、日光発電所から受電した電気を供給していました。こうして100年前の桜川市を照らし始めた電灯は、当時一般的であったロウソクや石油ランプよりも高価なものでしたが、比較にならないほどの明るさで、火事の心配が少なく、掃除が簡単なことなどと合わせて、瞬く間に広まっていったようです。さて、歴史資料館では、こうした「電気」の歴史についての企画展を、平成26年度の秋に計画しています。東日本大震災以降、重要な問題として再認識されている「電気」について、地元に残された資料をもとに考えてみるきっかけになれば幸いです。現在、電気や発電所に関連する資料を調査・収集しています。昔の書類や古い写真などをお持ちの方は、是非ご連絡ください。13