ブックタイトル茨城県近代美術館 美術館だより No.97
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茨城県近代美術館 美術館だより No.97
茨城県近代美術館岡倉天心没後100年記念展天心の思い描いたもの―ぼかしの彼方へ大観、観山、春草、武山、そして現在いま会期:平成26年2月15日[土]~3月21日[金・祝]開館時間:午前9時30分~午後5時(入場は午後4時30分まで)休館日:2月17日[月]のみ休館(水戸の梅まつり期間は無休)入館料:一般1,050(950)円/高大生830(700)円/小中生470(350)円※()内は20名以上の団体料金※満70歳以上の方、障害者手帳等をご持参の方は無料※春休み期間中を除く土曜日は高校生以下入場無料主催:茨城県近代美術館/天心・波山記念事業実行委員会協賛:常陽銀行協力:国立大学法人茨城大学後援:平成25年度文化庁地域発・芸術文化創造発信イニシアチブ、水戸市、朝日新聞水戸総局、茨城新聞社、(株)茨城放送、NHK水戸放送局、産經新聞水戸支局、東京新聞水戸支局、日本経済新聞水戸支局、毎日新聞水戸支局、読売新聞水戸支局展覧会の概要明治期に美術行政家、研究者、思想家として活躍した岡倉天心の業績は、美術教育や文化財保護、欧米へ向けた日本、東洋文化の発信など多岐にわたります。本展はその多様な活動の中から、新しい日本美術の創造という取り組みに焦点をあてます。天心が訴えたのは西洋の模倣でも日本の伝統墨守でもなく、それらを超え、時代に即した絵画の創出でした。第一部では、その絵画の未知なる領域の探求のため天心と共に五浦に移り、直接指導を受けて制作した横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山の作品により、彼らが天心の思いとどう向き合ったかを見ていきます。また天心の思想は世紀を超えても輝きを失なわず、現代の我々にも示唆を与えています。展覧会の第二部では、天心が思い描いた日本美術の可能性に繋がる要もうろうたい素を、現在の美術に探っていきます。「朦朧体」と批判されたグラデーションを伴う色面表現に始まる試みと、現代作家の作品との対照を、「ぼかし」をキーワードにご覧ください。見どころ大観の代表作「流燈」や観山「大原之露」、春草「砧」、武山「阿房劫火」など、当館の所蔵する五浦の四作家の作品は、通常は所蔵作品展や五浦美術館の天心記念室で、それぞれの展示のクライマックスとして交替で展示室に登場しています。今回の展覧会はいわばそれらの主役級が一堂に会する特別な舞台となります。そして福井県立美術館の春草「落葉」をはじめ、永青文庫所蔵の大観「山路」(展示は半期)、飯田市美術博物館の春草「鹿」(展示は半期)など、各地から集まる豪華ゲストとの競演が本展の見どころです。さらに第二部、現在活躍中の作家たちとの対照もお楽しみください。[茨城県近代美術館主任学芸員井野功一]出品作家第一部横山大観、下村観山、菱田春草、木村武山第二部國司華子、園家誠二、井手康人、浅見貴子、荒井経、宮北千織、岩永てるみ、鈴木恵麻、川瀬伊人、濱田樹里、三瀬夏之介、神戸智行、髙島圭史、大久保智睦、並木秀俊会期中のイベント■シンポジウム「五浦の天心、天心の五浦」パネリスト:小泉晋弥/清水恵美子/立木智子進行:市川政憲日時:3月9日(日)午後1時30分~会場:天心記念五浦美術館講堂(定員114名、参加無料)■美術講演会「日本画の近現代と現在―歴史・世界・社会観」講師:佐藤道信(東京藝術大学教授)日時:3月15日(土)午後2時30分~■“いろ”で楽しむワークショップ講師:園家誠二(出品作家)日時:3月8日(土)、9日(日)各日とも、午前10時~午後3時■実技講座「墨の魅力を味わってみよう」講師:荒井経(出品作家)日時:2月23日(日)午前10時30分~午後3時30分■特別展示中西夏之「着陸と着水ⅩⅣ五浦海岸」場所:1階エントランスホールイベントの詳細については8頁インフォメーションをご覧下さい。宮北千織「地の衣」平成23年(2011)大濵紙、岩絵具、墨三瀬夏之介「山ツツジを探して」平成23年(2011)雲肌麻紙、青墨、胡粉、顔料個人蔵(東京都現代美術館寄託)菱田春草「落葉」明治42年(1909)紙本彩色福井県立美術館蔵横山大観「流燈」明治42年(1909)絹本彩色茨城県近代美術館蔵4